◇ ◆ 地     域 ◆ ◇

(5.4) 椿峰まちづくり協議会
4.椿峰まちづくり協議会

 ここ椿峰ニュータウンは1980年代に入居が始まった団地です。
 ニュータウンの抱える大きな問題は、「住民の高齢化」と「施設の老朽化」です。私も団塊世代のはしりなので70台に突入しましたが、マンションの平均年齢もかなり高くなっています。
 この問題について、椿峰まちづくり協議会が協賛して、シンポジウムを2017(平成29)年1月14日(土)椿峰コミュニティ会館別館で開催しました。

☆シンポジウム「椿峰ニュータウンの将来像を考える」     ポスター、プログラムPDF
 主催は埼玉県・県内市町村により設置された「彩の国さいたま人づくり広域連合」で、平成28年度政策課題共同研究「超高齢社会の包括的タウンマネジメント」における研究を基に、椿峰独自のまちづくり機運醸成に向けた取り組みの一環として企画された。
 会場の別館は満員となり折り畳み椅子を出すほどの大盛況でした。1時から5時過ぎまで休憩もありましたが、講師の方々の貴重なお話にお尻が痛くなりながらも聞き入ってしまいました。
 モデレーターの藤村龍至氏が趣旨・研究報告を行いました。氏はこの椿峰出身で、現在お母様は戸建てにお住まいとのことです。
 報告の中で「椿峰」の特異性<住居表示を旧来の延長で行って地域協調の面では良かったが、人口統計が把握できず高齢化率が出せない、行政区分が山口と小手指南に分かれている、ニュータウン内に非区画整理事業地が混在する、自治会も多数ある等>の説明がありました。
 私が衝撃だったのは「椿峰」の範囲でした。分譲時入居の私には第1次区画整理の範囲であり、広げても第2次区画整理まででした。「ニュータウン」がタイトルになっているので、なんとなくそう思い込んでいました。しかし、よく見てみると「地域包括ケアシステム」が首題なので「ニュータウンもある椿峰地域」が正解で、「椿峰小学校校区」で進みましょうという提案は納得できました。
 パート1基調講演の後藤純氏は、藤村氏の紹介通り綾小路公麿ばりの毒舌を交えながら地域包括ケアシステムを解説いただき、ピンピンコロリが切実になってきている来場者にも理解できました。事例報告の柴崎光生氏は、小学校校区内の自治会を防災を切り口として纏められて、役所に頼らず実行したことに感銘を受けました。それは、前から自治会が集まっているという「下地」があったからと思うと、特異性の多い椿峰校区の下地は何かというのが問題と感じました。そこで、椿峰協定委員会は下地になるのかと質問させていただきました。
 パート2基調講演の服部岑生氏は、ニュータウン再生の研究・コンサルタントとしての経験からボランティアではなくコミュニティビジネスにしたり、具体的な勧誘が重要と解説いただきました。事例報告の毛塚宏氏は、ニュータウン=管理組合=自治会のリーダーとして自前主義で行動し、コミュニティを活性化した方法を解説いただきました。
 最後に、講師の方々と所沢市「地域包括支援センター」「社会福祉協議会」の山口地区担当者を加えて、パネルトークがあり質問やパネリストの回答がありました。

 最初に学術的な会という話があったが、基調報告もやさしく解説していただき事例報告の事実の強さを感じて、行く前のどんなもんかなというのから変わり、非常に勉強になりました。別の場所では行かないので、椿峰で開催したことに感謝します。その分椿峰の特異性も分かり、どうしたらいいのか考え込んでしまいます。

リンク集
椿峰ニュータウン
「まちづくり協議会」「椿峰協定委員会」のHPです。
椿峰西自治会
椿峰西自治会のHPです。<私の街区は東自治会>
所沢市役所
所沢市役所のHPです。<トップページです>
 各メインページへHOME A L C G R C建築関連 地 域 趣 味